コロナについての世間話をするとき

コロナに関する世間話が多い。 感覚による部分が大きいので、特になんとも思わないのだが、よく出るトピックについての定量的な知識をまとめておく。 ワクチンができれば この文脈で言う、「ワクチン」は、たいていの場合、ワクチンと薬の両方が連想されていることが多い。 インフルエンザのアナロジーで考えてみよう。 スペイン風邪から始まり、恐ろしい感染症として人々の頭によく連想されているものは、インフルエンザだからだ。 インフルエンザで処方される薬はタミフルで、これが適用されるようになったのは2001年である。 2001年より前にインフルエンザにかかったら、薬はなかったのだ。効果も、発熱期間を24時間程度落とすことにとどまる。 ワクチンも、接種率が30%程度にとどまる中で、劇的な抑止力を誇るわけではない。 つまり、端的にいって、 »

資本主義はいかに衰退するのか

読んでる。 経済成長に影が差し、資本主義が行き詰まりを見せる現状を「予言」したシュンペーター。「イノベーション」を信奉した彼が、「資本主義が衰退する」という矛盾した結論になぜたどり着いたのか──。落日のハプスブルク帝国で生まれ、同じウィーン大学で学んだミーゼス、ハイエクとの比較という、従来なかった視点から時代の息遣いとともに描き出す。 とりあえず動画で雰囲気は掴んだ。 »

じんかん

読んだ。面白かった。 仕えた主人を殺し、天下の将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。 民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした」青年武将は、なぜ稀代の悪人となったか? 時は天正五年(1577年)。ある晩、天下統一に邁進する織田信長のもとへ急報が。信長に忠誠を尽くしていたはずの松永久秀が、二度目の謀叛を企てたという。前代未聞の事態を前に、主君の勘気に怯える伝聞役の小姓・狩野又九郎。だが、意外にも信長は、笑みを浮かべた。やがて信長は、かつて久秀と語り明かしたときに直接聞いたという壮絶な半生を語り出す。 そういえば織田信長が出てくる物語に触れたの初めてかも。そもそも戦国時代のことをほとんどよく知らない事に気づいた。 »

SRE サイトリライアビリティエンジニアリング

読んでいる・・・、けど、濃い。 これに読み終わったなんて言える日は来るのか. サイトリライアビリティエンジニアリング(SRE)とは、Googleで培われたシステム管理とサービス運用の方法論です。 GoogleのSREチームの主要メンバーによって書かれた本書は、ソフトウェアのライフサイクル全体にコミットすることで世界最大規模のソフトウェアシステムがどのように構築、導入、監視、維持されているのかを解説します。 はじめにリスク管理やサービスレベル目標、リリースエンジニアリングなどSREの行動の基礎となる原則について解説し、次にインシデント管理や障害の根本原因分析、SRE内でのソフトウェア開発など大規模分散コンピューティングシステムを構築し運用するSREの実践について詳述します。 さらにSREのトレーニングやコミュニケーションなどの管理について紹介します。 急速にスケールするサービスを高い信頼性で運用する方法を解説する本書はエンジニア必携の一冊です。 前職はずっと大規模な会計システムの保守をしていたわけで、「今あるものを保つ」ことの難しさはかなり知っている方だと思う。 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたかでも思ったことだけど、失敗の復旧にはものすごい労力がかかるので、過剰と言えるくらいの自動化、予防、 »

睡眠こそ最強の解決策である

下記の画像が要約をうまく示している。 年齢を重ねて、何も考えないで眠っても完全な状態になれないことがあるので、知識をつけ始めた。 睡眠は色々と変数があるので、これらを調整しながら探っていきたい。 単層睡眠か多層睡眠か(昼寝はするのか?) 枕はなにか 室温はどれくらいか 入眠時間は何時か 起床時間は何時か 入浴時間は何時か 摂取しているものはなにか などなど。 余談だけど、「結局何をしたらいいのかよくわからなかった」というようなレビューが付いている本は良書が多い気がする・・・。 世の中言い切れるほど単純な行動指針なんてそうないので。 »

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

「シンガポールの亀(タートル)牧場みたいに、トレーダーを育ててみよう」25年ほど前、カリスマ・トレーダー、リチャード・デニスは同僚のウィリアム・エックハートにそう語った。彼らは、トレーダーを育成することは可能か否かという賭けをするため、主要新聞に全面広告を打って大々的な募集をおこない、トレーダー養成塾「タートルズ」を作った。タートルたちは、わずか2週間の研修プログラムを終えると、それぞれ100万ドルの口座を任され、市場に参戦した。そして、ほとんどのメンバーが未経験だったにもかかわらず、次々と巨額の利益をあげ、業界に旋風を巻き起こした。相場は正しい訓練により成功できることが証明されたのだ。 しかし、 »

ライトニングネットワーク ペイメントの新潮流

imaiさんのInterop Tokyo 2020 セッション資料が上がっていたので、見た。 本当はプレゼンテーションを聞きたい内容だけど、有料だし、他のコンテンツには興味がないので足踏みしている。 現在のLightning Networkに関連する重要なプレイヤーが紹介されているので、それぞれについて調べていくことでおそらく全体像が見えやすくなる。 LNの特徴、0.01円未満の送金の利用用途については、3年くらい前から一貫して機械間取引だと言っている。 下記のスライドが興味深いけど、これだけだと計算がよくわからない・・・ »

バイオハッキングについて

最近ラズベリーパイ4をもらった。 とりあえずsshで入れるようにして止めている状態で、作りたいなーとぼやっと考えているものがいくつかある。 技術的にできるのかよくわからないレベル感のものもある。 モバイルルーターとlightning networkを組み合わせたやつ 喫煙拡声 カーテン自動空け とはいえ、電子工作的な知識が中学校の技術レベルしかないので、とりあえずこれ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門を読んでいる。 だけど本当は昔から一番重要だと思っているのは人の動作と機械の融合という観点。ラズベリーパイを使って、そういう実験をしてみたい。 古くは手塚理論にハマり、そこからちょっと怪しい身体意識、そして現在まで続けている初動負荷。 人の身体が如何にして動くと自然なのか、パフォーマンスが上がるのか、という点に対する興味は、自分が運動神経が悪いからなのか、数々のトラウマがあるからなのか、異常に高い。 »

「ろうそくの科学」が教えてくれること

もし19世紀にノーベル賞があったら、この人は幾度も受賞したはず…。そう言われている化学・物理学者のファラデー。彼は、一般の人たちがワクワクするような実験を見せながら、「ロウソクはなぜ燃えるのか?」という謎、そこから空気や水、金属、生物といった、この世界を形作るものの仕組みを解き明かしていく講演を行いました。その歴史的な講演の記録をもとに、写真や図解、補足などを交えて紙上に再現した1冊。 なぜろうそくがつくのかなにも考えていなかったというか、見てさえいなかったという方が正しい。 »

メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間

創業企業での挫折、再挑戦、エンジニアの離脱、アプリ全面つくり直し、焦り、100万ダウンロード、スター起業家たち、炎上、上場、海外事業の夢と現実―3000億円の巨大市場を築いた起業家たちに迫る、初の圧倒的ノンフィクション。希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間。 「野心と焦りと挑戦」といいつつ、創業者は淡々としている。失敗に恐れがないからだろうか、なにか理由があって熱さを隠しているのだろうか。 たくさんの固有名詞が出てきて、中の人のほうがイメージしやすい構成になっている。 いかにもスタートアップっぽい感じなのはフリルで、メルカリは百戦錬磨の大人が進めていった感じが強い。イモベーションと言えるかもしれない。 »