ラべリングに気をつける

Tinder創業者に憧れた

tinderっていう出会い系アプリにはまっている。 機能としては、自分の半径数キロ以内の異性の顔写真が表示されて、表示された異性の写真を左右にスワイプして、マッチすればメッセージのやり取りができるようになるっていう単純なものだが、なんとなく中毒性があって、気が付くとスワイプしてしまう。

最近700億円で売却されていて、こんな簡単なアプリ、俺でも作れた、運がよかったんだなとか思ってしまうけど・・・

講釈の誤り

Tinder創業者は、

履歴書に書くことを増やすために始めたサイドプロジェクトなんだ。24歳のとき、ASP.NETというプログラミング言語を使えるようになろうと思って、2週間で作ったんだけど、練習のつもりで作ったサイトに、瞬く間に人々が登録し始めたんだ。

と言っている。 これだけ聞くと、「運がよくて成功したんだな」と思ってしまったけど、たぶんその解釈は真実じゃない。人はどうしても、あとから聞く話がすべてだと錯覚してしまう。

ほかにも、

  1. 外国行ったら英語を喋れるようになった
  2. イケてるサービスローンチしたら、爆発的に流行った
  3. 彼女が出来て、だから結婚した

とか。

こういうのを聞くと、外国に行ったから英語が喋れるかのように、サービスが偶然思いついたから彼は億万長者になったかのように、彼女が出来たから結婚できたかのように錯覚してしまうけど、そんな簡単なストーリーは本当は存在しない。 過程で、苦しんで、すこしづつ積み重ねたからそこに到達したのかもしれないし、天賦の才があったのかもしれない。本当のところはもっと複雑だ。Tinderだって、既に周囲から認められていたら、わざわざサイドプロジェクトをやろうとは思わないだろうし・・。

そうわかっているけど、気が付くと「答え」を求めてしまう。 本当はどのステージに行っても、何ができるようになっても等しく困難は付きまとう。 結果に繋がる明確なストーリーや方法論はない。一面だけを見て判断してはいけない。

1.人間という生き物は、何かにつけてわかりやすい講釈や理屈をつけて、物事を単純化して見たがる性質をもっており、 2.この単純化を通して見えてくることを過大評価し、単純化によって切り捨てられることを過小評価(もしくは全く無視)する傾向があり、
3.その過小評価したものの中から”ブラック・スワン”はやってくる
-- Nassim Nicholas Taleb.