構造素子

父に進められて読んだ。

L8-P/V2のエドガー・ロパティンは、SF作家だった父ダニエルの死後、残された草稿を目にする。それはL7-P/V1の母ラブレスが構築し、父ダニエルが実装したオートリックス・ポイント・システム、彼らの子どもであるエドガー001の物語だった――。

世界はプログラムである

簡単に言うと、L9、L8、L7と世界が連鎖する。オートリックス・ポイント・システムという意識生成システムが作られて、オートリックス・ポイント・システムがオートリックス・ポイント・システムを生み出し・・・と再帰的に連鎖していく。

そのなかで若干のパラメータ変更がありつつ多様な世界が描かれていて、本来、世界は複雑系なので、若干のパラメータ変更がすべてを変えてしまうはずじゃないか?見たいな思いはあるけど、面白い世界観。

シミュレーション仮説

これを読んで思い出したのがこの仮説

  1. 何らかの文明により、人工意識を備えた個体群を含むコンピュータシミュレーションが構築される可能性がある。
  2. そのような文明は、そのようなシミュレーションを(娯楽、研究、その他の目的で)多数、例えば数十億個実行することもあるだろう。
  3. シミュレーション内のシミュレートされた個体は、彼らがシミュレーションの中にいると気づかないだろう。彼らは単に彼らが「実世界」であると思っている世界で日常生活を送っている。